会長の時間
2024.08.27
会長の時間
皆様こんにちは、先週はお盆休みでしたが、如何お過ごしでしたか。
私は愛媛県と高知県の県境にある日本3大カルストの一つ四国カルストに行く予定をしておりましたが、南海トラフ地震「巨大地震注意」が発表されていることもあり、断念致しました。8月8日午後4時43分ごろ、宮崎県の日向灘で発生した、最大震度6弱の地震によるものですが、南海トラフ地震起こる確率が「最初の1週間は可能性が高いが、2週間目は確率が小さくなるだけで、地震が起きる確率はゼロにはなりません」ということです。2018年1月1日時点での30年以内に発生する確率は70-80%程度ということですが、お盆間に起こらなかったことは幸いだと思います。ただ、防災対策に気を付けるに越したことは無いので皆さんもご用意されてはと思います。
また台風7号がこの休み期間中に関東から東北に向けて猛威を振るい電柱や木をなぎ倒したり窓ガラスが割れたり、交通機関がマヒするなどの影響を及ぼしました。様々な自然の驚異に振り回されたお盆休みになった感じがします。
さて、熱く繰り広げましたフランスパリ・オリンピックも8月11日、盛況のうちに終幕を迎え、金メダル数は2021東京大会の過去最多の27個には届きませんでしたが、1964東京大会、2004アテネ大会の16個を上回り20個を獲得しました。 メダル総数でも2021東京大会の58個には届かないにしても2004リオ大会の41個を上回り45個と金メダル獲得数と共に海外開催大会としては過去最高いうことですので立派な結果を残したものと思います。次は28日よりパラリンピックということになりますが引き続き検討をお祈りいたしたいと思います。スポーツの話でいいますと本年で第45回を迎える大東ロータリー旗争奪少年野球大会も来月に控えております。本日は中村会長、竹田事務局長にお越しいただいております。過去多くの甲子園児またプロ野球選手を輩出しているこの大会、大東ロータリークラブも後援しておりますがこの大会が益々地元の少年たちにとって、青少年の健全育成に繋がればよいと思います。
さて、平和の祭典オリンピックが開催される中、パレスチナ自治区ガザで、生後10カ月の乳児のポリオ感染が確認されたと16日発表されました。ガザではこの25年間、ポリオの感染が確認されておらず、国連は8月末から9月にガザ地区全域で10歳未満の64万人超を対象に、ポリオワクチンの接種キャンペーンの実施を計画しているそうです。しかしながら、いたるところで戦闘が激化しているなかで、接種キャンペーンを実施するのは不可能で、イスラエルとイスラム組織ハマスに戦闘の即時停止を求めています。
1979年フィリピンの600万人以上の子どものためにポリオワクチンを購入・輸送するプロジェクトをロータリークラブが開始して以来45年、1988年国際ロータリーと世界保健機関(WHO)が「世界ポリオ撲滅推進活動」(GPEI)を立ち上げて36年。今日、ポリオがまだ存在する国(常在国)はアフガニスタンとパキスタンのみとなっておりました。ポリオ根絶活動が今立ち止まると、10年間のうちに、毎年ポリオによって身体まひとなる子どもが20万人になると予測されています。ポリオを世界からなくすというロータリークラブの目標が今、達成まで本当にあと少しのところにきている中、子供達の為に何とかガザにおいて接種キャンペーンを実施できる環境を作ってほしいところです。
まだまだこれから残暑が続きますので、皆様お身体に充分注意していただけますようお祈りいたしまして会長の時間とさせていただきます。

卓話
2024.08.27
「との力」(『論語と算盤』)
卓話発表者:樋本 有伸 会員
『論語と算盤』は渋沢栄一が講演したものをまとめた書籍であり、その教えをシンプルに言えば、道徳と利益の一致させることだ。
論語と算盤は不釣り合いでかけ離れているものであるが、経済は道徳によってできているし、道徳は経済によって真の富がもたらされるものであるから、実は、両者は極めて近いものであると。ここにおいて論語と算盤という懸け離れたものを一致させることが、急務と考えている
出典:『論語と算盤 処世と信条』
【意訳】
人間が衣食住に欲求を持つ限り、それを満たすのが経済であり、道徳であるといいます。また、衣食が足りてこそ礼節は成り立つわけだから、道徳と経済は一体的に存在しているのだといいます。つまり、論語の説く中身は経済を円滑に回すための理論に他ならないのだと。
「富にして求むべくんば、執鞭の士と雖も、吾亦これを為さん、如し求むべからずんば、吾が好む所に従はん」
利益のためなら何をしてもいいわけではなく、道徳を伴った利益を追求しなさい、また同時に公益を大切にしなさい。ただし正しい道を踏んでという句がこの言葉の裏面に存在しておることに注意しなければならないとも指摘をしている。
出典:『論語講義乾』
道徳を無視して金儲けに走るのは、「悪い金儲け」であり、「論語(道徳)と算盤(経営)を一致させること」それは「よい金儲け」と言った
これを道徳経済合一とよんだ。
欧米の経営者の道徳と経済の関わり方・捉え方について
アダム・スミスが「国富論(諸国民の富)」を出版したのが1776年。国富論に先立つ「道徳感情論」の中で、人間は元々道徳に関する価値基準を持っているという前提を示しています。個人が利益を追求することで、社会全体の利益となるような望ましい状況に導かれることを「神の見えざる手」と説いた。
イギリスはちょうどその頃から産業革命がはじまり、豊かになる資本家と過酷な労働を強いられる雇用者とのギャップが拡大し、労働者によるラッダイト運動も起こる中、キリスト教精神に基づいた人道的な労働環境を用意する企業温情主義を実践する企業が現れた。石鹸製造のリーバやチョコレート製造のキャドバリーなどは、労働者に対し、家やコミュニティ、保険、娯楽施設といったものを提供した。
キャドバリーやリーバの経営者としての本心は、産業革命のひずみから生まれてきた社会主義思想の脅威から自社の労働者をブロックするところにあり、忠実な労働力の安定確保、ストライキを回避するという経営戦略の一環だった。
アメリカでは、イギリス以上に産業組織の規模が大きくなり、企業家の富の蓄積が目立った。カーネギーとロックフェラーは傑出した取り組みを行った。経済的な成功を成し遂げた上に、蓄積した富の再分配に取り組み、その役割はファウンデーションが担い、寄付した基金により実行された。このファウンデーション方式が、株式会社と分離された形で道徳の実践機能を担い、その後の米国の富の再分配モデルとなった。
- 企業の道徳的な振る舞いは、問題への対処という消極的な実践が主だった
- 事業で富を獲得してから社会に還元する事は、成功した経済人の理想であった
- 道徳と経済が二項対立的に語られるのが欧米の特徴であった
当時の欧米の経営者に見られたのは、自社の経営目的を達成するための企業温情主義(パターナリズム)や、経営活動の成果の還元という、もともと分離していて別物である「経済」と「道徳」のバランスを取りながら実行するという分離主義であった。言い換えると「経済が成立してから、道徳的に振る舞う」というのがひとつの成功モデルであった。
これに対して渋沢が提唱するのは経済と道徳はまったく一体のものである、という認識であり、それ故「論語か算盤」ではなく、「論語と算盤」なのである。
「との力」と「かの力」
「か」というのは、orだ。右か左か、上か下か、白か黒か。何かを進めるに際して、物事を区別し、選別して進めることで効率性を高めることができる。
ビジネスは選択の連続であり、「かの力」は、あらゆる場面で必要不可欠なものだ。しかしながら、「かの力」だけでは、イノベーションは生まれないと考える。なぜならば「かの力」は2つのあるものを比較して選別するだけだからである。隔離するだけでは、化学反応、つまりイノベーションが生まれてこない。
一方、「との力」は、一見すると矛盾しているようなものを組み合わせたり、一致させることを考える事になる。そこに、ある条件が整うと矛盾したものに化学反応が起こり、それまで考えつかなかったようなイノベーションが生まれる。渋沢が言っているのは、「論語と算盤に優劣をつけることなく、一緒に進めよう」という事である。確かに、「との力」で考えることは、一見すると対立軸にある要素である場合も多いであろう。「との力」で何が生まれるのかがはっきりするためには、時間もかかり忍耐力も必要だ。何の成果も出てこないうちは、ただの無駄にも思えることもだろう。
しかし、その無駄とも感じる時間を耐えているうちに、矛盾や無駄と思えたものの中から、「あ、これはいける」というものが、突如眼前に現れ、そこにイノベーションが生まれる。その能力を発揮するためには、『論語と算盤』の根幹をなす「との力」を十分に発揮させることが肝心なのだ。渋沢栄一は、この「との力」を原動力に、次々と新しいことに挑戦し続け、現在までつづく500以上の起業に関わったのだ。
移り変わりと目移りが激しく非連続の時代と呼ばれ、多様性と多動性、持続可能性が求められる今の時代だからこそ、皆が「との力」が必要と感じ、渋沢が見直されているのであろう。

その他
2024.08.27
野球旗返還式
大東市スポーツ少年団の野球部会会長、中村重一様と 同事務局長 竹田 勉様が例会場にお越しになり、野球旗の返還が行われました。また、協賛金10万円が手渡されました。

2024.08.27
結婚記念日 お祝い
髙島会員、おめでとうございます!
